1981年開院、佐倉で三世代が通う産婦人科
妊娠・出産だけでなく、思春期から更年期まで女性の健康全般を診てきた長岡産婦人科クリニックは、千葉県佐倉市で40年以上の診療実績を積み重ねてきた。親子三世代で受診する家庭もあり、地域の中で「かかりつけ」として定着している。京成臼井駅から徒歩約7分、水道道路沿いのウエルシア薬局向かいに位置し、第1・第2の2つの駐車場を備えているため車での来院もしやすい。月曜から土曜まで診療を受け付けており、受付は午前8時30分から12時、午後14時から16時30分という時間帯で動いている。
個人的には、三世代が同じクリニックに通い続けているという事実そのものが、この場所の空気感を物語っていると感じた。診療は予約制で、木曜午後のみ受付開始が14時30分に変わる点は事前に確認しておきたい。日曜・祝日、お盆、年末年始は休診となっており、受付終了は診療開始時刻の30分前。第1駐車場は24時間利用可能なので、早朝の来院や入院時にも不便がない。
院長自身がここで生まれたという継承の経緯
2022年4月に院長へ就任した長岡理大医師は、東邦大学医学部を2012年に卒業後、東邦大学医療センター佐倉病院や東京女子医科大学での非常勤勤務を経てクリニックに戻った。医学博士の学位に加え、母体保護法指定医、日本産婦人科学会認定産婦人科専門医の資格を持つ。長岡産婦人科クリニックそのもので産声を上げた人物であり、生まれ育った土地の周産期医療に携わりたいという動機で事業を引き継いでいる。お産は命懸けの営みだという意識を持ちながら、産前から産後、さらに次世代へと命をつなぐことを自らの使命に据えている。
理事長の長岡貞雄医師は1965年に東邦大学医学部を卒業し、同大学産婦人科教室、国立習志野病院での勤務を経て1981年に開業した。医学博士として半世紀以上にわたり産婦人科領域に携わってきた経験が、現在の診療体制の土台を形づくっている。親子二代の医師が同じ場所で診療を続けるクリニックは、佐倉エリアでも珍しいという声が目立つ。長い年月のなかで培われた地域との関係性が、紹介や口コミによる来院につながっている。
思春期から子育て支援まで施設内で完結する仕組み
長岡産婦人科クリニックは、思春期の相談、産前産後ケア、子育て支援センター、小規模保育を同一施設内に集約した周産期包括支援の体制を敷いている。フィンランド発の「ネウボラ」という概念を佐倉市に根づかせることを目標に掲げ、妊娠前から出産後の育児期までを途切れなくフォローする構想を進めている。婦人科疾患——子宮筋腫や卵巣嚢腫、更年期障害、生理にまつわるトラブル——にも対応しており、診療領域は産科にとどまらない。がん検診、避妊相談、ブライダルチェックといったメニューも用意されている。
「ちょっと気になる程度の症状でも相談しやすい」という利用者の声は複数見られる。火曜と金曜には女性医師が診療を担当し、土曜も不定期で女性医師による診察枠が設けられているため、男性医師に抵抗がある場合でも受診のハードルは低い。医師と助産師が連携しながら一人ずつの状態に合わせた対応をとる形式で、画一的な流れ作業とは距離を置いた運営がなされている。
産前から産後、その先まで続く関係性
長岡産婦人科クリニックが目指しているのは、出産というイベントの前後だけで関係が途切れない医療の形だ。子育て支援センターや小規模保育が同じ建物内にあることで、産後も自然と足を運ぶ理由が生まれる。こうした仕組みは利用者側の心理的な負担を減らし、困ったときにすぐ相談できる距離感を保つ設計になっている。
出産を終えた後も予防接種や健診で通い続ける家庭は少なくなく、結果的に子どもの成長を医療者側が長期的に見守る流れが生まれている。佐倉市内で周産期から育児期までを一箇所で完結できる施設は限られており、遠方から通う利用者もいるという話を耳にする。次の世代が再びここで出産を迎える——そんな循環が、すでに40年以上の歴史の中で現実に起きている。


