女性スタッフによる診療体制と受診しやすい仕組み
院長を含めスタッフ全員が女性で構成されている点が、まどか左岸こころクリニックの診療体制を語るうえで欠かせない前提になる。思春期から産前産後、育児期、更年期まで、ホルモンバランスや生活環境の変化に伴う心身の不調を同性の医師に打ち明けられる安心感は大きい。月・火・木の午前中は女性専用の受診枠として確保されており、男性の目が気になる方にも配慮した運営がなされている。男性患者の受け入れは、以前他院で院長が担当していた方や関連施設からの紹介に限定する形をとっている。
「男性には話しづらい内容も、ここでは自然に口に出せた」という声が目立つ。更年期に差しかかり理由のわからない不安やイライラを抱えていた女性が、受診をきっかけに症状の背景を知り気持ちが軽くなったケースもあるという。水曜日は夕方16:30〜18:30の診療枠が設けられ、仕事帰りに立ち寄れる時間設定になっている。第2・第4土曜日の午前診療も含め、平日フルタイムで働く患者が通院を継続しやすい曜日構成が組まれている。
児童思春期外来で子どもの声を拾い上げる
小学生から中学生を対象にした児童思春期外来では、友人関係や学校生活のなかで言葉にしにくい悩みを抱えるお子様の話にまず耳を傾けることから始まる。保護者としてどう接すればよいか分からず戸惑う場面は少なくないが、まどか左岸こころクリニックでは保護者からの相談も並行して受け付け、家庭と医療の両面からサポートする体制を敷いている。コミュニケーションの難しさや注意力の偏りといった発達障がいの特性についても、本人の努力不足ではなく生まれ持った性質であるという前提のもとで対話が進む。特性を正しく把握し、日常生活で具体的にどう折り合いをつけるかを一緒に考えていく流れだ。
個人的には、子ども本人の言葉を最優先に聞くという姿勢が印象的だった。親が代弁するのではなく、お子様自身が感じていることを診察室で表現できるよう、時間をかけて雰囲気をつくっているという。発達に関する相談は保護者単独でも受け付けており、「まず親だけで話を聞いてもらえたことで、子どもを連れていく心理的ハードルが下がった」と感じる利用者も多い。学校生活の悩みから発達特性の理解まで、幅の広い相談窓口として機能している。
森下駅徒歩約2分という通院のしやすさ
都営新宿線と大江戸線が交差する森下駅から徒歩約2分。二路線が使えるため、江東区内だけでなく新宿方面や都心部からのアクセスにも無理がない。心の不調を抱えているときは外出そのものが負担になりやすく、駅から長く歩く必要がないのは通院を続けるうえで地味に大きい。継続的な受診が治療の前提になる精神科において、立地の選定に交通利便性を重視した判断が反映されている。
院内はプライバシーへの配慮が行き届いた設計で、待合の動線にも工夫があるようだ。診療時間は月・火・木が午前9:30〜12:30、午後14:00〜17:00で、水曜夕方と第2・第4土曜午前を加えた構成。適応障がいで休職中の患者に対しては、復職を急がず心身を休める段階から支援が始まる。焦りが生まれやすい時期だからこそ、自分のペースを取り戻すことに重点を置いた関わり方が採られている。
初診30分の対話から始まる心の整理
まどか左岸こころクリニックでは、初診時に約30分の時間を設け、患者が自分の言葉でゆっくり話せる場をつくることを信条としている。気分の落ち込みや不眠、人間関係の悩み、家族に関する心配事まで、症状名に当てはまらないような漠然とした不安でも受け止める構えだ。再診は5分から15分程度を想定しつつ、状態の変化に応じて対話の密度を調整していく。診察という枠組みにとらわれず、問題の糸口を患者と一緒に探るという方針が根底にある。
ある患者は「最初は何を話せばいいか分からなかったが、沈黙も否定されない雰囲気で少しずつ言葉が出てきた」と振り返っている。症状の表面だけでなく、その背景にある感情や生活の文脈まで汲み取ろうとする姿勢が、リピーターの多さにつながっているようだ。心の不調は目に見えないぶん周囲に理解されにくく、一人で抱え込みがちになる。まどか左岸こころクリニックは、まず安心して声に出せる場所として森下駅エリアに存在している。


